メジャーデビューに学ぶ音楽活動

第1回 モンゴル800の軌跡



これはインディーズ、メジャーでの成功例を参考にしながら、音楽活動のヒントを探っていこうという連載コラムです。ここで言う「メジャーデビュー」とは「全国CDデビュー」の事で、全国への流通を果たしたアーティストを意味します。

はじめにインディーズで大ヒットし、2ndアルバム「MESSAGE」で200万枚以上のセールスを記録したモンゴル800の軌跡について紹介したいと思います。

音源の制作からマネージメントを手がける浜里稔さんは、当時高校3年生だったモンゴル800に出会う。 (丸山茂雄対談録)より。

「東京から来たバンドを見るためにライブハウスに行ってみたら、全く知らない子達が出てて、 すごい楽しそうにライブをやってるんですよ。そして3回目に見に行った時に「君たちのCDを作りたいんだけど」って話をしたの。」

当時のバンドを対談ではこう語っています。その後の軌跡を引用させていただきながら、まとめてみました。


■沖縄にて「KEMURI」が参加するイベントに参加。

■沖縄県内のウェディング「かねひで都パレス」のCM曲になり、「あれは一体誰?」と話題に。

■「HI-STANDARD」のオープニングに参加。

■1stアルバム「GO ON AS YOU ARE」を発売

■当時のタワーレコードのキース社長がライブを見て、全店で発売を決定。

■当時人気のTBS番組「ワンダフル」にて平井堅の特集日に出演

■翌日、全国のCDショップにオーダーがかかる。

■ダイキサウンドから、商品1万枚追加オーダーがかかる。

■サマーソニック、ライジングサンに出演。

■ライジングサンのオープニングで、新曲「あなたに」を披露。

■電通のディレクターがえらく感動し、CMへのオファーが入る。「あれは一体誰?」と話題に。

■ついに2ndアルバム「MESSAGE」を発売。

■テレビで取り上げられ、40万枚のセールス。

■めざましテレビに取り上げられ、100万枚まで1ヶ月で到達。

■100万枚行くまでには6ヶ月。100万枚から200万枚までは1ヶ月で到達。

この経緯をみると、CMやメディアの掲載で少しずつ知名度を上げていっているのがわかります。これは楽曲の良さはもちろん、当時のメロコアブームの影響もあると思います。

この対談で丸山茂雄さんは、こう語っています。

「だからあれは日本の音楽界の一番良い時代の最後だと俺は思ってるんだ。 今は音楽を広めるためにはタイアップを取らないと難しくなっちゃったからね」

気になるのは、スカウトされた頃の話です。

「すごい楽しそうにライブをやってる」

モンゴル800や沖縄のアーティストの特徴として、 ライブでは自分達はすごく楽しいのにみんなはなんで楽しくないんだというスタンスで、 みんなが引き寄せられていくといいます。




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