メジャーデビューに学ぶ音楽活動

第6回 音楽は聴きたいというスピード(時間軸)が重要?



■無料試聴で満足する人はターゲット層ではない?

音楽活動では、どれだけファンの人に会いたいと思ってもらえるかがポイントになります。作品のリリース直後、いち早くお金払ってでも聴きたいと思ってもらえるか。 ツアーでは、お金を払ってでもライブに行きたいと思ってもらえるかが重要になります。

この場合、YouTubeやYahoo!動画などのPVや、無料試聴で満足する人はライトユーザーと考えます。聴きたいスピード(時間軸)で考えてみましょう。



■映画の場合は、見たいスピード(時間軸)

映画の場合も時間軸で考えられています。

公開直後、早く見たい人は映画館でお金払って大画面で見る。半年後、そこそこ見たい人はDVDレンタルで400円で見る。

数年後、無料なら見るという人は、テレビ放送で見る(こういう人はターゲットではないかもしれませんが、視聴率に貢献してくれます) テレビ放送の場合、スポンサーからの収入があるから無料で放送できます。

この様に、見たいスピード(時間軸)で考えられています。



■無料で満足する人はライトユーザー?

例えば、プロミュージシャンの平沢進さんは、無料で楽曲を配信する事についてインタビューでこう答えています。 以下は記事からの引用の一部です。

「メジャーレーベルを辞めて自分で配信するようになってからは、作品の売れ行きは伸びて、マーケットも広がってます。無料のMP3配信を監視していると、ダウンロードが24時間止まらないんです」

「そうしているうちに、次は世界中からCDの注文が入ってくる。そう考えると、無料で音楽を配信すること、コピープロテクトをかけないことは、プロモーションにつながるんです 」

「違法コピーしてそれで満足してしまうようなものであれば、それは自分のせいだと。 作品がその程度のものでしかないと判断する姿勢を、今のところ持っています」
(平沢進氏 - ITmedia記事)


無料で満足されるなら、それまでの作品だったという考え方です。無料でも聴いてくれた人の中から、ファンになってくれるとの出会いを大事にする。

なぜ自分達の音楽が選ばれるのか。選ばれる理由はどこにあるのかを考えることが大事になりますね。

今後は、MySpaceがメジャーアーティストの曲を無料で配信して、広告収入で運営するなどの流れが進みます。無料配信の場合はどれだけ試聴されているかも大事になってきます。アクセス数(視聴率)が多いなら広告収入も期待できます。(インディーズの場合は少ないかもしれません)



■聴きたいという想いの強さ、スピード(時間軸)が重要

ジャンルが細分化されて、いろんなアーティストがいて、無料で配信しています。周りよりレベルをあげて、いい作品を提供していかないと音楽で売上て、次の作品の製作費とメンバーの生活費を賄えないですね。

いち早くお金を払ってでも聴きたいと思ってくれるファンがいるからこそ、音楽活動をしながら生活できます。友人に来てもらうだけでは続きません。

どれだけファンの人に会いたいと思ってもらえるか。多くの人にいち早く聴きたい(見たい)と強く思ってもらえるかが重要になります。

それには、たくさんの曲を作る。いい作品を提供する。ライブパフォーマンスを考える。お客さんに満足してもらえるライブを考える。といった普段からの努力が不可欠で、その姿勢を見た人が心から応援してくれる。そして自然にファンが増えていく。

そう考えると、音楽はメジャーでもインディーズでも、聴きたいという想いの強さ、スピード(時間軸)がさらに重要になってきているのではないでしょうか。



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